硝安 | 硝安の製法・成分 |
硝安は硝酸をアンモニアで中和して作られ、アンモニア性窒素と硝酸性窒素を同量ずつ含む。公定規格ではそれぞれ16%以上とされている。包装は20kg樹脂袋入り。 | |
硝安 の性質・効果 |
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硝安は白色の結晶であるが、吸湿性が強いので、防湿剤を用いて粒状にしてある。水には極めて溶けやすく、即効性の肥料である。窒素の半分はアンモニア性窒素で土によく吸着されるが、残りの半分の硝酸性窒素は土に吸着されず、雨水により流亡しやすい。しかし、完全な中性肥料で、アンモニアも硝酸も土に吸収されるから、土を酸性にしない。野菜や果樹など畑作物の元肥、追肥に適する。 | |
硝安の使い方 | |
硝安は畑に一度に多量に施すと、雨水や灌漑水によって硝酸が流亡するので、作物の吸収にあわせて数回に分施する。水に溶かして適量を施すと、作物への吸収が非常に速い。 | |
硝安 水田での使い方 | |
水田に元肥として施すと硝酸性窒素が脱窒や流亡によって失われる恐れがあるので、穂肥または実肥として施す。 | |
硝安 畑での使い方 | |
硝安は吸湿性が強いため、濡れた作物に接触すると害が激しい。また、水田裏作の野菜などで、土壌水分が過剰な土地に、硝酸と油カスなど有機肥料とを混合して施すと肥料あたりが強く出るので注意したい。 雨が多く湿度の高い日本では、固形で使うよりも、液肥にして使うほうが実用性が高い。 |
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硝安 その他の注意 | |
硝安は爆薬の原料であるから、運搬や貯蔵中に火気を近づけない。吸湿性が強いので、ほかの肥料と混合した場合はすぐに使用する。しかし、なるべく他の肥料との混合は避けたい。 | |
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